TVブロスと音楽と人の記事を読んだ
TVブロスと音楽と人の5月号を買って、記事をぜんぶ読み終えた。
みんな共通しているのは「アルバムを作るのに時間が必要だった」ということ。
3年の期間があったからこそイエローモンキーの今後や、やりたいことが見えてきたらしい。
どうすればイエローモンキーっぽくなるのかじゃなくて、イエローモンキーが演奏すればぜんぶイエローモンキーになるんだとメンバー自身が気づいたという所は驚いたし、メンバーがひとりひとりを思いやって信じ合って活動しているんだということに再確認できて本当に良い記事を読ませて頂きました。音楽と人は生の声をそのまま文字起こししてる感じがとても良い。ヒーセの「かかかかか」って笑い声はこれからも消さないでほしい(笑)
アニーの「ドラマーでもバンドマンでもなく、イエローモンキーのメンバーでありたかったんだな」というコメントには泣きそうになった。再集結までの15年間という孤独が、今のイエローモンキーを作り上げて、4人を引き寄せて、固く結ばれているんだ。家族というか、1つの共同体というか、誰も欠けちゃいけないもの。私はまだアルバム曲を1曲も聴いていないけどこのアルバムは名盤になるだろうって予感がすごいする(お前誰だよ)。
「残された時間」とか「死」とかメンバーの口から出ると毎回ドキッとする。でもそれは避けられない絶対に起こる事。親と同年代だから、嫌でも意識させられる「死ぬ」ということ。こっちも覚悟して聴かなきゃいけないなと思った。
最近読み始めた歌人の本のなかで「生きのびる」言葉と「生きる」言葉について書いてあって興味深かった。
「生きのびる」言葉は、効率的で意味があってお金になるようなもの。ビジネスや私生活に役立つもの。万人に通じるもの。考え込まなくても伝わるもの。現実的なもの。
「生きる」言葉は、非効率で無価値でお金にならないようなもの。社会的な役割がないもの。万人に通じにくいもの。ちょっと立ち止まって考えてしまうもの。非現実的なもの。
詩の世界では「生きる」言葉のほうが価値がある。評価される。社会と世界は同じではない。
音楽の世界はどうだろうか。音楽で食べていくには万人に受け入れられなければいけない。お金にならないから。生きのびられないから。どれだけ「生きる」言葉を連ねても伝わらなければ売れない。売れている音楽が良いものだとも限らない。
「生きる」言葉を書いて生きのびられたら1番良い(と思う)。
吉井和哉、イエローモンキーはそういうことができるバンドだと思う。絶妙なバランスで届く。
だって50代になっても歌詞にパイパンとか入れちゃうんですよ?吉井氏は。
表現したいこと、やりたいことをやって結果みんなに受け入れられている。
天才かよ。知ってた。
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